柔訳 老子の言葉 [新書] 谷川 太一 (著)



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【商品の説明】

 
訳者 まえがきより
夜空の不動の位置に輝く北極星は、古来より旅する人々の道標でした。これと同様に古代中国に生きた老子の思想には、長い時を経ても不変の真理と英知があります。激動の今を生きる人たちの人生の道標となりますように、現代社会からの視点で、老子の言葉を柔らかい表現で訳してみました。

老子の言葉八十一編を訳しまして、とにかく最初から最後まで驚きの連続でした。私はこれまで古今東西の宗教から精神世界の分野まで幅広く目にしてきましたが、約二千五百年も前に老子が表した言葉ほど、内容がまったく古びずに真理を直に表現しているものは他にありませんでした。

深遠な仏教哲学のエッセンスが、老子の短く研ぎ澄まされた数行の言葉に凝縮されている箇所がいくつもあります。さらには、宇宙の創世を説明する「ビッグバン理論」や、現代物理学の「中間子理論」や量子力学を説明すると思われる的確な表現が老子の言葉の中にありました。また、現代社会に生きる私たちの毎日の生活や人生の指針となる言葉も沢山あります。

まことに驚くべき存在が老子です。

『史記』によれば、水牛にまたがって中国の住む国を去ったのが老子の最後の姿とされていますが、老子が残した言葉の深遠さを知るにつれて、その後にインドに渡って、少年時代の釈尊を教えたのではないかと、私は真剣に思うようになりました。

釈尊の場合は、死後にかなり経過してから釈尊の言葉を編纂する作業が始められました。つまり、釈尊ご自身の言葉とは正確には存在せず、弟子を介した言葉ばかりなのです。聖書にしても同様に、キリストご自身が聖書を書いたわけではありません。しかし老子の場合は、その世紀の古さに関わらず、老子ご自身が書いた文章の原形を伝えると思われる史料が中国の古墳遺跡から発掘されています。これが残されていたことは、天の意志を思わせる稀有なることです。

老子こそは、真の聖人と呼ぶにふさわしい人物だと思います。

原文の漢字を意味がわからなくても眺めていますと、二千五百年も前に「老子自らが選んだ」文字にロマンを感じることもできることでしょう。

老子が短い文章に選び抜いた一文字一文字は、何重にも深い意味をもって選ばれたと、私は感じました。

このような視点を持って、老子の言葉の一行一行を噛み締めて読んでください。この本はぜひ手元に置いて、一度だけではなくて何度でも読んでいただければ幸いです。

読むたびに、老子の言葉から受ける印象と感想が違っていくことでしょう。
 

【商品の概要】

新書
出版社: 経済界 (2013/4/25)
言語 日本語
発売日: 2013/4/25

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